まず試すなら
洗い方は頭皮に、コンディショナーは髪に、整髪料のセット力とツヤはカットに合わせます。次の整髪料を買う前に、乾かし方を覚えましょう。
頭皮の悩みと髪型の悩みを分ける
頭皮のベタつき、毛先の乾燥、まとまらない前髪は、それぞれ別の悩みです。私ならシャンプーや整髪料を買う前に、どれを改善したいか考えます。カットを変えたほうがよいのにセット力だけを上げたり、毛先がすでに乾いているのに洗浄力の強いものを選んだりせずに済みます。
米国皮膚科学会(AAD)は、自分の髪質に合わせて製品を選び、汚れや皮脂のたまり方に合わせて髪を洗うよう勧めています。男性は全員毎日洗うべきだとも、毎日の洗髪は一律に避けるべきだとも決めつけず、自分の頭皮と髪に合う頻度を探すほうが自然です。
洗髪と洗髪の間にどのくらい整髪料を使うかも大切です。少し使うのと、何層も重ねるのとでは、髪に残る量が違います。普段どおりに洗ってもすっきりしなくなったら、新しいシャンプーを買う前に使った整髪料の量を振り返ります。
シャンプーは洗いたい頭皮を中心に
AADは、髪の長さ全体に必要以上にシャンプーを行き渡らせるより、頭皮を中心に洗うよう勧めています。毛先の乾燥が気になるときは、製品の使い方を確かめ、どこにつけているかを意識しましょう。
高いシャンプーに替えるなら、今のどんな不満が解消できるのかを考えます。「男性用」と書かれたものが、自分の髪質に合わせて選んだものより優れているとは限りません。ボトルを並べたときに見栄えがするという理由だけで、同じシリーズのコンディショナーを買うこともしません。
今のシャンプーが気に入っているなら、新しい整髪料を試す間もそれを使い続けます。両方を一度に替えると、仕上がりが変わったのが洗い方なのか、整髪料の量なのか、乾かし方なのか分かりにくくなります。普段の手順を把握しておくと、必要なところだけ調整できます。
コンディショナーに何を求めるか
コンディショナーは、洗った後の髪の手触りを整え、扱いやすくするためのものです。AADによると、細い髪や直毛は毛先を中心に、乾燥した髪やカールヘアは髪全体につけるのが目安です。同じ製品でも、髪質によって使う場所は変わります。
短い髪には、説明書に従い、長さに見合った量を使います。髪が長くなれば、からまりのほどきやすさや毛先の状態も気になってきます。同じメンズ売り場で買い物をしていても、髪が必要とするケアは人それぞれです。
目安は、髪が扱いやすくなったかどうかです。重く感じるならコンディショナーをやめる前に、量やつける場所を見直します。まだごわつくなら、配合や乾かし方、毛先までの傷み具合を確認します。そうすると、次にどこを変えるかを決めやすくなります。
セット力とツヤは別々に選ぶ
整髪料を選ぶときは、どれくらい形をキープしたいかと、どれくらいツヤを出したいかを分けて考えます。セット力が強くても、ツヤが強いとは限りません。例えばAmerican CrewのFiberは、ブランドによるとセット力が強く、ツヤは控えめ。短い髪にしっかり形をつけたいときの候補です。
Reuzel Clay Matteはミディアムホールドのポマードです。すでに形がまとまりやすいカットに質感を足したいなら、私はこちらを検討します。はっきりツヤを出したいときは、FiberもClay Matteも第一候補にはしません。ツヤのある仕上がりをうたうものを選びます。
仕上がりを決めかねたまま整髪料を何個も買うことはしません。理容室には参考の写真を持っていき、その髪型のどこがカットで決まり、どこを乾かし方や整髪料でつくっているのか聞いてみましょう。整髪料を足すより、カットを少し調整したほうが近づけるかもしれません。
つけ方まで考えて整髪料を選ぶ
Reuzelは、Clay Matteを手のひらでよく伸ばし、タオルで水気を取った髪か乾いた髪につけるよう案内しています。私は少量を手全体に広げてからつけます。最初に前髪に固まりでつけてしまうと、そこから後ろへ均一に広げるのに手間がかかります。
髪が重くなりすぎたら、次は量を減らします。整髪料をつける前から狙った形になっていなければ、乾かし方を見直します。形はできたのに崩れてしまうなら、セット力を検討します。すべて同時に変えてしまうと、何が効いたのか分かりません。
整髪料を評価するときには、使った後の洗髪も考えます。仕上がりが気に入っていても、毎回洗い落とすのに苦労するなら、その分の手間がかかります。つけた直後の数分間だけでなく、一日の終わりに落とすところまで、普段の生活に合うかで選びます。
整髪料を買い足す前に乾かし方を見直す
髪を強くこすらず、タオルやTシャツでそっと水分を吸い取ります。AADは髪をやさしく扱うよう勧めています。ドライヤーやヘアアイロンを使うときは低温か中温にし、熱から髪を守るための製品を使いましょう。スタイリング用のクレイに、熱保護の効果まであるとは限りません。
毛流れや根元の立ち上がりが決め手の髪型なら、次の整髪料を選んでもらう前に、理容師に乾かし方を見せてもらいます。乾かす段階で形をつくり、整髪料は最後の仕上げに使う髪型もあります。より強力なワックスを次々と買うより、その乾かし方を覚えたいところです。
フケや頭皮の痛みは、髪型とは別の問題として考える
フケが続いても、頭皮に化粧用オイルをもっと塗ればよいとは限りません。英国のNHSは、フケはよく見られるもので、適したフケ用シャンプーを使い、使い方は薬剤師に相談できると案内しています。対処しても症状が続く場合や、頭皮の赤み、腫れ、強いかゆみがある場合には、医師への相談を勧めています。
頭皮のケアは、クレイやファイバー系の整髪料選びとは分けて考えます。植物エキス配合と書かれていても、香りのついた整髪料で頭皮の不快感が解決するとは限りません。症状がいつ始まったか、新しく何を使ったかを記録しておくと、相談の際に具体的に話せます。
髪の生え方に変化を感じたときも、整髪料選びとは切り分けます。ボリュームがあるように見せる製品が、脱毛の治療になるわけではありません。最近気づいた変化や長引く悩みなら、整髪料を買い替え続けるより、原因について専門家に相談します。
生え際の肌にも目を向ける
AADによると、ヘアケア製品が生え際や額、首のニキビに関係することがあります。新しい整髪料を使い始めてからできたなら、顔に塗るスキンケア製品だけでなく、その整髪料も含めて手入れを見直します。
生え際などに触れるものには、整髪料の残りがたまらないようにします。それでも肌の症状が続くなら相談してください。ワックスやポマードを使えば誰にでもニキビができるという話ではありません。髪に合うかを判断するときには、髪の周りの肌の様子も参考になります。
私の手順は、頭皮に合わせて洗い、髪に合わせてコンディショナーを使い、やさしく乾かし、目指す仕上がりに合った整髪料を選ぶことです。この組み合わせでうまくいっているなら、別の具体的な悩みが出るまで製品を足しません。
このガイドの調査について
このガイドは、2026年10月29日に確認したAADと英国NHSのアドバイス、各メーカーのスタイリング方法をもとにしています。製品はセット力や仕上がりの違いを示す例です。執筆者自身による使用テストの結果や治療法を紹介するものではありません。
出典の確認日:2026年10月29日
