初心者がシェーディングを覚えるなら、顔の自然な影にクールまたはニュートラルな色をのせ、境目が分からなくなるまでぼかすのが取り組みやすい方法です。頬骨の下、生え際、あごの下、鼻の脇に少量ずつのせ、もっと立体感がほしい部分だけ重ねましょう。以下の7ステップで、くっきりした線ではなく、柔らかく自然な印象を作れます。
要点をひと目で
- 色味を選ぶ:自然な影に見せるため、肌より1〜3段階ほど暗いクールまたはニュートラルな色を選びましょう。
- 思ったより少ない量から:最初から厚く塗るより、少量ずつのほうがぼかしや重ね塗りをしやすくなります。
- 位置を考えてのせる:頬骨の下、額の周り、あごの下を中心に、好みで鼻にも加えます。
- 上向きにぼかす:上向きにぼかすと、顔立ちが下がった印象にならず、引き上がって見えます。
- 自然光で確認する:多くの浴室の照明より、窓からの自然光のほうが、ぼかし残しや色味のずれを見つけやすくなります。
シェーディングで顔はどう見える?

シェーディングは影を使い、奥行きや輪郭があるように見せるメイクです。頬骨を際立たせたり、部分的に短く・細く見せたり、ファンデーションで平たく見えがちな顔に立体感を戻したりできます。
シェーディングとブロンザーは役割が異なります。シェーディングは影を表現するため、通常はニュートラル、クール、または彩度を抑えた色味です。ブロンザーは日差しを浴びたような温かみを表現し、ゴールド、ピーチ、赤みのある色が中心です。両方使ってもかまいませんが、シェーディングはやや低い位置に、ブロンザーは日光が当たる高い位置にのせましょう。
顔全体を描き直す必要はありません。私の経験では、初心者はまず頬と額など2か所に絞って立体感を加え、慣れてから鼻やフェイスラインを試すと、自然に仕上がりやすくなります。
シェーディングを強調する必要もありません。日常のメイクなら、立体感は増しても、どこからどこまで塗ったのかはすぐに分からない仕上がりを目指します。
初心者に使いやすいシェーディングは?

初めてシェーディングを学ぶときは、肌質と好みの仕上がりに合う処方を選びましょう。特に役立つのは、次の3タイプです。
- クリームタイプのシェーディングスティック:狙った位置に塗りやすく、普通肌や乾燥肌に向いています。スクワランやホホバ油などのエモリエント成分を含む、ぼかしやすい処方を探しましょう。ただし、スティックを直接当てて太い線を引くのは避けてください。
- プレストパウダーのシェーディング:少しずつ色を重ねて調整でき、脂性肌や混合肌に合うことが多いタイプです。毛が密なブラシより、柔らかい斜めカットのブラシで塗りましょう。
- 透明感のあるセッティングパウダー:目立つ色を重ねずに、クリームのシェーディングを軽く定着させ、ずれを抑えます。
色を選ぶときは、手ではなく顔の側面で試してください。目安は、肌の色より1〜3段階暗く、オレンジ、赤、または目立つグレーに転ばない色です。深い肌色では、灰色がかったトープより、深いエスプレッソ、ニュートラルブラウン、穏やかな赤みのブラウンが合うことがあります。
成分を見ると、マイカや酸化鉄は、滑りや色を与える一般的な顔料です。シリコーンはクリームをなめらかにぼかす助けになり、微細なデンプンはパウダーで油分を吸着することがあります。肌が刺激に反応しやすい場合は、無香料のものを検討し、自分が刺激を感じると分かっている成分を確認してください。「クリーン」や「ノンコメドジェニック」といった表現の基準は厳密に統一されていないため、表面の宣伝文句より全成分表示が役立ちます。
大きなシェーディングパレットは必要ありません。使いやすい1色なら無駄が少なく、費用を抑えられ、使い方も覚えやすくなります。詰め替え式や、リサイクル可能な単一素材のコンパクトならなおよいですが、最後まで使い切ることが、無駄を減らすうえで現実的な選択になることも多いのです。
初心者のためのシェーディングの手順

始める前に、普段のベースメイクを薄く重ねておきます。肌がうるおっていても滑りすぎない状態なら、シェーディングが均一になじみやすくなります。
自然な影の位置を見つける。窓の近くに立ち、頬を軽くすぼめるか、指で頬骨の下のくぼみを探します。こめかみ、あご、鼻の周りの影も確認しましょう。
頬骨の下に少量のせる。耳の上端付近から始め、目尻の辺りで止めます。口元まで線を延ばすと、頬がこけたり下がったりして見えることがあります。
額の周りにシェーディングを入れる。こめかみと生え際に沿って少量のせます。少し幅を狭く見せたいなら両側を中心に、額を少し短く見せたいなら上の生え際に沿って入れましょう。
フェイスラインを丁寧に整える。あごの骨の上ではなく、すぐ下に軽くのせます。顔の周りに線だけが浮かないよう、首へ向かって下にぼかしましょう。
鼻のシェーディングは好みで加える。小さなブラシに残った色で、薄い平行な影を2本作ります。濃くせず、間隔を狭めに保ち、鼻を短く見せたい場合は鼻の下にごく少量加えましょう。
境目を上向きにぼかす。クリームには湿らせたメイクスポンジを、パウダーには柔らかい斜めカットのブラシを使います。こすらず軽くたたき、頬はあご側ではなく、こめかみに向かってぼかしてください。
定着させて仕上がりを確認する。必要な部分だけ、クリームのシェーディングに透明感のあるセッティングパウダーを薄く押さえます。さらに色を足す前に鏡から離れ、自然光で左右を確認してください。
実用的なコツとして特に大切なのは、ぼかす道具を清潔に保つことです。前に使った色がたくさん残るブラシはムラを作りやすく、水分の多すぎるスポンジはファンデーションをはがしてしまうことがあります。スポンジは水が滴るほどではなく、しっとりして弾力がある状態にしましょう。
顔型に合わせてどこに入れる?
顔型別の図は、決まりではなく目安です。自分が求める印象に合う位置にのせ、左右を完全にそろえることより、境目をなめらかにぼかすことを大切にしましょう。
- 丸顔:頬骨の下と額の外側に入れ、上向きにぼかして、自然な縦の印象と立体感を作ります。
- 四角い顔:額とあごの外側の角を柔らかく見せ、頬のシェーディングはふんわりぼかします。
- 卵型の顔:頬骨の下と生え際に軽く入れ、内側へ広げすぎないようにします。
- ハート型の顔:こめかみと額の外側を中心に入れ、好みであご先の下に少量加えます。
- 面長の顔:額の上の生え際に沿って入れ、あご先の下にも軽くのせます。頬のシェーディングは斜めより水平を意識します。
まず、シェーディングを考えるときは、最初から顔型の分類にとらわれないことも役立ちます。どの部分を際立たせたいか、短く、細く、柔らかく見せたいかを決め、それに合わせて影を置きましょう。
初心者が避けたいシェーディングの失敗は?

よい処方でも、色や位置、ぼかし方が合わなければムラに見えることがあります。よくある失敗は、次のように調整できます。
- 色味が暖かすぎる:オレンジやゴールドの色味はブロンザーに使いましょう。シェーディングには、肌の本来の影に近い、よりニュートラルな色を選びます。
- 太い線を引く:取る量を減らし、点か短い線でのせます。薄く重ねれば調整しやすくなります。
- 頬のシェーディングの位置が低い:頬骨のすぐ下にとどめ、上向きにぼかしましょう。位置が低いと、頬が下がって見えることがあります。
- ぼかしすぎる:境目はぼかしても、色を頬全体に広げないようにしましょう。広げすぎると、作った立体感が失われます。
- どこでも同じ力で塗る:顔の中心に近い部分では力を弱め、自然な影が濃くなる生え際付近では少しだけ強めます。
- 耳や首とのつながりを見ない:あごのラインや生え際で色の境目が見えるなら、周りの肌へ軽くぼかします。
- 少し離れて確認する前に足してしまう:鏡から腕の長さほど離れて確認しましょう。拡大鏡では控えめに見えても、普段の距離ではかなり濃く見えることがあります。
境目がなかなかぼけないときは、ファンデーションがわずかに残った清潔なスポンジが役立つと感じています。下のメイクを崩しやすい拭き取り方ではなく、シェーディングの境目を軽く押さえてください。
編集部のまとめ
シンプルにシェーディングを取り入れるには、影に近い色を少量だけ使い、薄く重ねて上向きにぼかしましょう。頬骨の下から始め、額やフェイスラインには好みで加え、最後は日中の自然光で確認します。
クリームのスティックは狙った位置に塗りやすく、プレストパウダーは少しずつ色を重ねられるため、初心者にも調整しやすいタイプです。どちらを選ぶ場合も、色味、肌に合う成分、無理なく使い切れる容器を意識してください。メイクを自分の顔と生活に合わせればよいのです。
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